REIT市場の回復は不動産の売り時サイン?
2025/12/18(木)

地方不動産オーナーが今考えておきたいポイント
最近、REIT(不動産投資信託)市場に回復の兆しが見られるというニュースを目にする機会が増えてきました。
REITは、オフィスビルや商業施設、ホテルなどの不動産から得られる賃料収入を投資家に分配する金融商品です。プロの不動産会社が物件を選び、売買・運用している点が特徴です。
実は、このREIT市場の動きは、個人が所有する不動産の「将来価値」や「売却タイミング」を考えるうえでのヒントにもなります。
本記事では、REIT市場の回復が示す意味と、地方都市で不動産を持つオーナーが今考えておきたいことを分かりやすく整理します。
東証REIT指数はなぜ回復してきたのか?
2021年夏以降、東証REIT指数は金利上昇懸念などを背景に長く下落が続いていました。しかし2025年に入り、下げ止まり感が出てきており、持ち直す動きが見られます。
日銀の利上げ観測が続く中でも価格が安定してきている点は、不動産市場全体にとっても注目すべき動きです。
まだ2019年頃の水準には戻っていないものの、市場では「最悪期は脱しつつある」との見方が広がっています。
これは、不動産の収益性そのものが見直され始めているサインとも受け取れます。
賃料上昇が進む背景とは?オーナーにとっての追い風と注意点
REIT市場が持ち直している理由の一つが、賃料の改善です。
エリア差はあるものの、都市部を中心に賃料引き上げの動きが見られます。
オフィス市場
コロナ禍で一時的に需要が落ち込んだオフィスですが、出社回帰の流れや人材確保のためのオフィス環境改善を背景に、2024年以降は都心部を中心に賃料が上昇しています。
商業施設・ホテル
商業施設やホテルでは、インバウンド需要の回復が追い風です。
特に売上連動型賃料を採用している施設では、観光客の増加が収益改善に直結しやすくなっています。
注意点:すべての物件が恩恵を受けるわけではない
一方で、REITが評価するのは「立地が良く、収益性の高い物件」です。
競争力の低い物件については、今後さらに選別が進む可能性があります。
地方都市の不動産市場への影響|進みつつある二極化
地方都市に目を向けると、REIT市場の回復は少し複雑な意味を持ちます。
観光地を抱えるエリアや駅前再開発が進んでいる都市では、ホテルや商業施設への投資意欲が高まりやすく、地価や賃料が比較的底堅く推移する可能性があります。
その一方で、人口減少が進むエリアや築年数が古く用途転換が難しい物件については、投資マネーが向かいにくくなる傾向が強まるかもしれません。
REITによる物件入れ替えの動きは、「選ばれる不動産」と「そうでない不動産」の差をより明確にしていくと考えられます。
【投資用不動産】を所有している方が考えておきたいこと
投資用不動産をお持ちの場合、今後のポイントは利回りと出口戦略です。
賃料が上がっている今は、表面利回りが良く見えやすく、条件次第では比較的買い手を探しやすい局面とも言えます。
ただし、金利上昇や修繕費の増加、将来的な空室リスクなどを踏まえると、「いつまで持つか」を一度整理しておくことが重要です。
【居住用不動産】を所有している方が考えておきたいこと
自宅や相続した居住用不動産の場合でも、市場環境を把握しておく意味は大きいと言えます。
将来住み替えを考えている方や、相続後の活用・売却を検討している方、将来的に空き家になる可能性がある方にとって、「今の価値」を知ることは重要な判断材料になります。
売却を前提にしなくても、相場を知るだけで選択肢が整理しやすくなります。
不動産を売るか迷っている方へ|まずは“今の価値”を知る
不動産を売るかどうかは、大きな決断です。
「まだ持っていた方がいいのでは」「今は早いのでは」と悩むのは自然なことだと思います。
ただ、判断材料がないまま時間が過ぎてしまうと、後から選択肢が狭まることもあります。
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売却を決める必要はありません。
相場を知るだけの利用でも問題ありません。
「今売るとしたら、いくらくらいになるのか」を把握しておくだけでも、今後の判断がしやすくなります。
REIT市場の回復という大きな流れを、ご自身の不動産にどう生かすか。
その第一歩として、気軽に査定を試してみるのも一つの考え方ではないでしょうか。
